神奈川県でIT起業&税金のブログ

神奈川県でIT企業を起業するブログです。税金についてのメモも。

役員報酬の最低額

一人法人を起業して、代表取締役に就任した場合。毎月自分に対して払わなければならない給料の最低額はいくらだろうか。

社員の場合には、労働基準法で給与の最低額が決められている。それ以下の賃金水準だと違法。でも、役員報酬の場合は最低額が存在しない。自分をタダ働きさせて、会社の資本を貯めることも可能。

既存の事業の法人化でなくても1円起業が可能になるのは、こういった抜け道があるからなんだね。

ただし、一度決めた役員報酬は1年間ずっと固定でなければならない。もし会社が死ぬほど儲かっても、報酬は上がらないし、報酬を経費として落として節税することもできない。

そこで、もし1円起業のような資本金が少ない場合でも、報酬額は会社の資本以上に設定しておいて、払えない分の報酬を社長個人からの会社の借入金という形で仕分が出来る。ただし調子に乗って高すぎる報酬にすると、報酬にかかる所得税、社会保険、厚生年金が負担となってくる。どちらの極端も損をするだけということか。