神奈川県でIT起業&税金のブログ

神奈川県でIT企業を起業するブログです。税金についてのメモも。

役員報酬の金額設定時に役立つ計算サイト

起業してしばらくは、社長一人体制でやっていくだろう。そうしたときに、あらかじめ自分に毎月支払われる役員報酬を決めなければならない。その額は0円でも良いということは、以前書いた

でも実際の話、0円にしたからといって報酬にかかる諸経費が揃ってゼロになるわけではない。健康保険料は最低6000円ほど(本人負担3000円、会社負担3000円)かかるし、厚生年金は最低17000円ほど(本人負担8500円、会社負担8500円)かかる。さらに、これらの料率は年々上がっていく一方ということで、余裕を持って見積もりをしておかないといけない。

算定方法は、健康保険と厚生年金では異なり、健康保険の場合は市区町村の決められた料率(10%程度)が報酬に対してかかる。勿論、最低額の約6000円を報酬に料率を掛けた値が下回る場合でも、6000円は払わないと行けない。つまり、最低額の元を取る(?)のならば月額6万円以下では損してしまう。

厚生年金の場合は報酬に料率を掛けて算出するわけではなく、段階制の定額だ。最低額約17000円で済むのは、100999円まで。101000円を超えた報酬月額だと、17400円に上がる。以下、結構細かい刻みで上がっていく。

 

報酬を決めるのに悩んでしまうかもしれない。そこで役に立ちそうなサイトが、カシオの運営する高精度計算サイトというところ。起業に限らず非常に非常に便利な計算スクリプトが多数あるので、ブックマークしておくとよいだろう。ちなみに厚生年金、健康保険料の計算は年金・退職金というところから行こう。